生成AI TRPG「女性しかいない村」
「では、あなたにこの村の秘密を話しましょう。私についてきてください。
すみませんが、そちらの同行者の方はまた別の機会に。まずは、あなた一人だけにお話します」
そう言って村長は家を出た。歩いて向かう先は、どうやら神社のようだ。
「白蛇様、起きてください、白蛇様」
神社の祭殿で、村長は眠る巫女を揺り起こした。
「んあー? なんじゃ、こんな夜中に……」
少し眠そうな巫女は、こちらを見て状況を察したようだ。
「あー、そういうことか。仕方ないの。わかったわかった。今着替えるから、中で待っておれ」
「いえ、外で待たせていただきます」
村長はそう言うと、〇〇と共に祭殿を出て、障子を閉めた。
「〇〇さんは、この神社に来られたことは?」
「そういうことでしたら、話は早いですね。実はあの女性は、人間ではありません。
神です」
村長がそう言うと同時に障子が開き、中から当の巫女が現れた。
神と呼ばれたその女性は大きなあくびをしながら、袴の結び目を直していた。
村長が、話を続ける。
「すべての元凶は、私と、私の父でした。
私は生まれつき、人よりも老化が早いという奇病だったのです。
そんな私のため、父は手を尽くしてくれました。そうして見つけたのがこちらの神――白蛇様でした」
「白蛇様には、女性の老化を止める力があります。
父は高名な陰陽師を雇い、白蛇様をこの地に縛りました。また、地脈の力を借りることで、周辺一帯にその力が及ぶようにしたのです。
そのためこの村では、誰も歳を取りません。村が長く続いているのは、そのためです。
ですから――すみません、村を設立してから30年というのは嘘です。
実際に村ができたのは、100年以上前のことになります」
村の真相は、これですべてのようだ。
村長は〇〇たちの反応を待っている。
「わしか? わしはフツーに、ろくでもない村じゃと思っとるぞ?
というか、色々と限界じゃろ。村長の父親が遺した外とのコネも、もうなくなってしもうたんじゃろ?」
村長は顔を背けた。巫女の言葉を否定するつもりはないようだ。
「じゃからわしは、すっぱり終わらせてほしいと思っとる。おぬしたちのような外から来た人間に。この村を」
「白蛇様、それは……」
「この事実を知ってしまったからには、もうあなたを村から出すわけにはいきません。村の秘密は――
この村は、私が守ります」
巫女は立ち上がり、部屋を出る。
「最後に、これは警告なんじゃが。今ならまだ、村を出ることができるじゃろう。たぶん……じゃが。
しかしわしの話を聞けば、絶対に出られなくなる。いや、じゃからもう既にアウトかもしれんが……」
曖昧に言葉を濁しつつ、巫女は言った。
「覚悟ができた者は、わしについてこい。村の秘密を話してやる」
日はいつしかかなり高い位置まで昇っている。
照りつける太陽の下、巫女は神社の脇にある大岩の前に3人を案内した。
その岩にはしめ縄が巻かれている。
「とりあえず、おぬしももう気づいとるんじゃろうが、わしは人間ではない。神じゃ」
そう言いながら、巫女は宙に浮いて見せた。
「昔は山奥でのーんびり暮らしておったんじゃが。
ずっと前、村長の父親が仕向けた、陰陽師?とかいうやつにやられての。
以来、この村……というか、この岩の下にある神鏡に、縛られておる」
「昔というのはそう……今からだいたい、120年ほど前のことじゃな」
「それもこれも、すべては村長のためじゃ。
あいつはな。人より歳を取るのが早い病気なんじゃよ。だいたい、5倍くらいじゃったかの?
それを悲しんだ村長の娘が、なんとかならんかと探しに探した末に、わしの力を知ったらしい」
「わしの力……それは、女を不老にする力じゃ。
この大岩は、地脈のちょうど真上にたっておる。わしを縛ると同時に、わしの不老の力を村全体へ行き渡らせる術がかけてあるらしい。
この村に住む女は、誰も歳を取らん。老衰で死ぬことはない。じゃから、何十年、何百年経とうと、人はそう簡単には減らん。
――ああそうじゃ。村ができてから30年というのは嘘っぱちじゃな。
さっきも言ったが100年以上は経っとる。村長も、たぶんそれぐらいの歳じゃろう」
村の真相は、これですべてのようだ。
巫女は〇〇たちの反応を待っている。
「わしがおぬしにこれを打ち明けたのは、理由がある。おぬしに一つ、頼みがあるんじゃ。のう? おぬしよ……」
「どうか、この村を終わらせてはくれんか?」