生成AI TRPG「女性しかいない村」
〇〇は、[変数.協力者]と共に神社へと向かった。
いつしか日は暮れている。
しかし暗闇の中でも、不思議と巫女の姿ははっきりと視認できた。
「待っとったぞ。さあ、こっちじゃ!」
巫女は事情を把握していた。どうやら村の中で起きたことをおおよそ把握する力があるらしい。
「よいか? この大岩の下に神鏡がある。その神鏡を叩き割れば、それでわしの力は解放され、村長が村を封鎖する理由もなくなる。
さあ早く、その岩をどけるのじゃ!」
巫女自身が動く様子はない。
どうやら力ずくでどかすしかないようだ。
「いかん!」
岩をどかし終えると同時に巫女が叫んだ。そのアホ毛がピンと逆だっている。
「副長のヤツが感づきおった! 間もなくここに来る!」
それを聞いた同行者が、〇〇へと叫ぶ。
「私はここで見張っていますから、早く行ってください!」
それを聞いた師匠が、スッと前へ出た。
「儂はここに残ろう。アイツは儂の弟子だ。儂が相手をするのが最善だろう」
〇〇が穴を降りていくのを見送ってから、数分。
人とは思えない速度で走る人影が、境内へと滑り込んできた。
人影は、〇〇と師匠の目の前でピタリと止まる。
案の定、それは副長だった。
全身黒ずくめの、パーカーを身に纏った副長が、そこに立っていた。
「来おったな。我が愛弟子よ」
口を開いたのは、師匠だった。
じりじりと油断なく距離を詰めてくる副長に対し、師匠は自然体のままで言葉をかける。
「なあ莉紗よ。儂はな、お前のことを誇りに思っておるんだ。お前は身を粉にして村を守ってくれておる。儂にはもったいない弟子だ。
儂がここに立つのは、お前を諌めるためではない。
愛する家内と、そして儂自身のため……命に代えても、今ここでお前を止める!」
その言葉が合図だったかのように、副長が一気に間合いを詰めた。
拳が、蹴りが、間断なく繰り出される。
その激しい攻撃を、師匠は見事に捌いているようだが……
しかしよく見ると、じわじわと押されているのがわかった。
何とかしないと、このままでは持たないかもしれない。
◯◯は大岩の下を覗いた。
そこは、深い穴だった。梯子のようなものは見当たらないが、岩を掴んで慎重に降りれば、降りられなくはなさそうだ。
しかし、慎重に降りていたら間に合わないかもしれない。
降りた先にいたのは、金色の髪をたなびかせた、和服の女性。村長だった。
「驚きましたか? 実はここは、私の家の地下と繋がっているのです。
あなたが通ってきた場所は、地脈を通すための穴。本来は人が通る場所ではないのです」
話す村長の背後に、丸い鏡が見える。恐らく、あれが……
「あれが、神鏡じゃ」
宙に浮いて穴を降りてきた巫女が、小声で耳打ちしてきた。
「あれを破壊すれば、すべてを終わらせられる」
降りた先にいたのは、金色の髪をたなびかせた、和服の女性。村長だった。
「驚きましたか? 実はここは、私の家の地下と繋がっているのです。
あなたが通ってきた場所は、地脈を通すための穴。本来は人が通る場所ではなく……」
そこで村長は、〇〇の様子に気がついた。
「え……!? あ、〇〇さん!? だ、大丈夫ですか? その怪我……今すぐ治療したほうが……」
話す村長の背後に、丸い鏡が見える。恐らく、あれが……
「あれが、神鏡じゃ」
宙に浮いて穴を降りてきた巫女が、小声で耳打ちしてきた。
「悪いが、傷の手当てをしてやる時間はない。あれさえ破壊できれば、すべてを終わらせられるんじゃ。
もう少しだけ、がんばってくれるか」
*人は、一斉に村長へ襲いかかった!
しかしその瞬間、バチチチチチ! という乾いた音が辺りに響く。
その音と共に、最初に村長に飛びかかった〇〇が痙攣し、倒れた。
「ふ、ふふ……む、無駄ですよ、スタンガンを持ってきていますから。
あなたたちがそういった行動に出るのも、そ、想定の範囲内です」
言葉とは裏腹に、村長は冷や汗をかいていた。
〇〇が、神鏡を叩き割る。
その瞬間、眩い光が放たれた。
その光を見ながら、村長はどこかほっとしたように言う。
「これで終わり、ですね……」
「いいや、まだ終わっとらん」
否定したのは、巫女だった。
白い髪をたなびかせた巫女が、割れた神鏡の破片を前に立ち、〇〇へと向き直る。
「〇〇」
「最後の頼みじゃ。この鏡の破片で、わしを刺し殺してくれんか?」
〇〇の問いかけに、巫女は薄く笑って答えた。
「さっきも説明したじゃろう? この神鏡はな。あくまでも、わしを縛る鎖でしかないのじゃ。
不老不死の力の根源は、わしそのもの……つまり、わしが存在する限り、また同じことが起こる。
本来、人の子にわしは殺せんが……その鏡は神器じゃ。欠片を胸に突き立てれば、神殺しとて可能じゃろうて。
時が経てば、わしはまた本来の力を取り戻してしまう。今が最後のチャンスなのじゃ。じゃから頼む」
「わしを、殺してはくれんか?」
「私、ですか? 私は……」
村長の手は、ブルブルと震えていた。
「私には、できません……この子を殺すだなんて……
これ以上、この子を苦しめたくない。幸せに生きてほしい。
ですが、私には時間がもう……うぅ……」
村長は激しく苦悩しているようだ。
「……あなたができないなら、私がする」
副長は、神鏡の欠片を拾いあげて握った。
躊躇う様子もなく、巫女の目の前へと進み出て、その手を振りかぶった。
「いかん! 副長に追いつかれた!」
巫女の悲鳴のような声が辺りに響く。
後ろを見るとそこには、全身黒ずくめの、パーカーを身に纏った副長が立っていた。